Quantcast
Channel: プラモ日記 青22号
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2105

2022 あけましておめでとうございます と タミヤ GR86

$
0
0

新年あけましておめでとうございます。

すっかりブログはご無沙汰になってしまいましたが、今年もよろしくお願いいたします。

 

 

そんなわけで今年最初の画像はこないだ完成したタミヤ 1/24 GR86。

昨年末に完成したもの。

 

 

 

短期間でさっと完成させることを目標に、研ぎ出しなしで作りました。

 

ここ何作か、工程をできるだけ省いて工期を短縮する試行錯誤を重ねています。

 

 

 

 

といっても、結局塗り分けとかはいつもと同じ調子でマスキングして塗り分けてしまうのですが。

 

 

 

それでもタミヤの最新キットというだけあって、構造的にとても塗り分けやすくなっています。

 

 

 

 

前型の86のキットを作ったことがあると、なおのことそう感じます。

 

実車がそうだからなのか、キットでも前型と今回の型とではパーツ構成が非常に似ています。

 

たとえばボディとシャシーの固定を、前方はフェンダー部分のフックで固定するという独特の固定方式は、前型からのキャリーオーバーになっています。

 

エンジンルーム内のパーツ構成も、驚くほど前型に近いです。

 

逆に、キットを作ることで「ああ、実車は外見こそ変わっていても、基本的な構造はほぼ継承されてるんだな」ということがわかります。

 

 

 

しかしもちろん、前型のキットと違うところもあります。

 

その違うところというのが実に興味深い。

 

タミヤが2012年にリリースした前型と2021年にリリースした本キットとで、タミヤの設計思想の微妙な変化を感じます。

 

 

 

 

9年という歳月では、金型技術は少しずつ向上しているにせよ、そうそう劇的に進歩したわけではないはずです。

 

それよりも、パーツをどこで分割するかという微妙な変更に、タミヤが今どういうキットを理想と考えているか、その9年前との変化がかいま見えるような気がするのです。

 

 

 

 

例えばシャシー一つ見ても、タミヤの考え方が埋め込まれています。

 

フロントアンダーカバーは、前型では前端まで一体でしたが、今回は前端の黒い部分はシャシー側に一体にして、シルバーの部分からグレーのところまでを別体にしています。

 

これは多分塗り分けを容易にするためだと思います。

 

前型でこの部分を塗り分けようと思うと、前端の黒い部分とシルバー部分の間をかなり細かくマスキングする必要があって大変だったのです。

 

 

またリアサスペンションまわりも、その手前にある黒いカバーが今回は別体になっています。

 

前型ではカバーがシャシーと一体になっていたので、塗り分けも手間でしたが、サスアームがカバーの下にフッと消える構成でした。ここは作っていると「一体どういう構造?」と不思議になったところでした。

しかし今回はカバーを別体としたことで、その裏にあるサスアームも根元まで再現されているので、「なるほどカバーの中はこうなっていたのか」となります。

 

 

 

単に作りやすさを追究すると、パーツ総数は少ない方がいいということになります。

パーツ総数を少なくするとなると、複数のパーツをまとめて一体化が進みます。

 

しかし一体化が多くなると、塗り分けるのが難しくなったり、構造が実物とはかけ離れた部分が出てくることになります。

 

パーツ数を少なくするのを優先するか、塗り分けやすさや構造のリアリティを残すのを優先するか、という妥協点をどこにするのか。

これはひとえに各メーカーの考え方次第です。

 

 

たとえばフジミのキットなどは作りやすさを優先した結果、458イタリアなどはエンジンなどを棒で上げ底にしたりシート座面を床と一体にしたりしています。

ディテールを維持しながらも確かにパーツ数は少なくて作りやすいのですが、正直言って作ってて楽しいかというとちょっと微妙というか。

 

「作りやすい」ということがそのまま「作ってて楽しい」ことにつながるとは必ずしも言えないというか。

 

 

 

タミヤの前型と今回のGR86のキットを比較すると、そのあたりが9年の間にだいぶ最適化が進んでいるなと感じます。

 

 

 

 

ちなみに、サイドウィンドウの黒フチをクリヤーパーツと一体にしたり、センタートンネルの内壁を内装バスタブ側に一体にするという設計方法は、アオシマの旧86のキット(2012)がすでに9年前に採用してるということをアオシマの名誉のために記しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2105


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>