先日ある方のブログを拝見していたら、塗料のビンのフタが固まってしまって開けるのにシンドイ、というのがありました。
(そのブログ→わさびさん)
私も以前そういうことが多々ありました。
ホームセンターでこのような便利グッズを買ってきて使っていたこともありました。
フタに巻き付けて開けるゴムです。
しかしこれはあくまでも対症療法。
固まったフタをどうやって開けるかを考えるより、そもそもフタが固まらないようにすればいいわけで。
実は、ビンの口にこぼれた塗料を拭き取っておくとで、フタが固まらなくなります。
塗装をする際に塗料皿に出したりすると、どうしてもビンの口のまわりに塗料がこぼれます。
私はガラス棒を使ってなるべくこぼれないようにしてはいるのですが、それでもこぼれます。
これをそのままにしておくと、フタをしめたあとネジのところで固まってしまい、ちょうど接着剤で固定したような状態になってしまうのです。
完全にキレイに拭き取る必要はなく、ざっくりとでいいので拭き取っておくと、次回フツーにフタが開きます。
これをやっておくと、毎回フタがしっかりと閉まるようになるので密閉性が高まり、塗料が長持ちするというメリットもあるかも。
ところで、ビンから出すときに使っているガラス棒は製図用のガラス棒です。
画材店や文房具屋で100円以下で買えます。
中が中空なタイプとムクなタイプがありますが、私はムクのほうが重量感があって好きなのでそちらを使ってます。
以前は写真の上に写っている白いシリコン棒を使っていたのですが、キズが付いたりしてくるとそのキズに入り込んだ汚れが取れなくなってくるので使うのをやめました。
これはもちろん攪拌用にも使います。
塗装前の攪拌は大事です。
ビンから出す前によく攪拌します。
塗料はいろんな材質の「混合液」なので、時間がたつと分離します。
塩水は時間がたっても塩が沈殿しませんが、ドロ水はドロが沈殿します。
塗料はどちらかというとドロ水のタイプです。
なので、毎度毎度、塗装の直前によくかきまぜる必要があるのです。
ぐるぐると最低でも100回はかき回します。
慣れてくるとかき回す時の感触でかき混ぜ具合がわかるようになるので不思議です。
毎回よくかき混ぜて使うと、保管した時にビンの上の方が透明になります。
たぶんこれがよくかき混ざって使ってる証拠なんだと思います。
それから、エアブラシなどで塗装後、塗料皿に残った塗料は捨てます。
ビンには戻しません。
ときどき「もったいないから」とビンに戻す人がいますが、私はやめておいたほうがいいと思います。
一度出した塗料はホコリなどの不純物がまざってしまってるでしょうから。
それに、シンナーで薄めてますし。
次回もどうせシンナーで薄めるからいいではないかと思うかもしれませんが、どれだけ薄めたかがわからなくなってしまいます。
なので捨てます。
もったいないと思うより、使う分だけ出す、ということをこころがけた方がいいです。
あと、塗装時は使い捨てのゴム手袋を使っています。
ドラッグストアで介護用品コーナーに売ってます。
100枚入りで800円くらい。
単純に計算すると一回の作業で16円のコスト、ということに。
これを使う理由は、塗装時に塗料がついても手袋を脱げばすぐに他の組み立て作業などができる、という作業上のメリットもあるのですが、それよりも日常生活上のマナーかなと思って使ってます。
というのも、手についた塗料は、たとえシンナーなどで落としてもうっすらと残ります。
そういう手で食事をしたりレジでおつりを受けとったりするのは少々マナー違反かなと思うので。
手って意外と見られてます。
塗料がうっすらと残ってシミみたいになってると「どうしたの?」と周りに余計な気を使わせることになります。
昔は「右手中指の爪に塗料がついてるのはモデラーとしての勲章」とかとんだ勘違いをしてたこともあったのですが、周りの一般ピーポーは絶対にそんな風には思わないのでご注意。